『郷土愛あふれるまちへ』

明るいまち創造委員会 委員長  八 幡 吉 昭

 かつての日本においては地域の子どもは地域の大人達が育てるということが当たり前に行われていました。私達も地域の大人達との関わり合いを通じて滝川で様々な体験をさせてもらい、それが現在の「滝川をより良くしたい」という気持ちの醸成につながっているのではないでしょうか。それに対して現代の子ども達は、社会環境の変化により昔に比べ地域の大人達を通じた学びや体験の機会が減少しております。そのため、未来の滝川を担う子ども達が、滝川のことを学び様々な体験を通じてこの地域の素晴らしさを感じ、郷土愛を育むことが未来において重要だと考えます。
 そのために、地域の大人が子ども達に滝川が今までどのような災害に遭遇し、どのようにして乗り越え現在の災害の少ないまちが造られてきたかを伝え、災害時における正しい知識を身につけ、普段経験することのできない体験から防災の意識を育むことで万が一災害が発生した時には自らの身を守り、自分達の地域は自分達で守るという意識を育む事業を行います。 次に、子ども達が親子で農業体験をすることで滝川の基幹産業のひとつである農業への関心と理解を深めるとともに、安心安全な食材の大切さや育てることの苦労を知った上で食べ物を粗末にしないこと、加えて日々の食事を作ってくれる方への感謝の気持ちが芽生える事業を行います。 そして、実社会の疑似体験を通じて子ども達が大人から社会の仕組みを学び、自主的に行動し苦労や達成感を感じながら、将来への夢を育み、自分達のまちに対する関心を持つことに繋がる事業を行います。
 また、日本全国には難病と闘っている子ども達が約20万人いると言われ、長く辛い闘病生活の中で「外で遊びたい!」それが夢だと言う子ども達がたくさんいます。そんな子ども達の夢を叶えることができるアジア初の施設がそらぷちキッズキャンプであり、全国からボランティアや寄付など多くの賛同を集め、今まで多くの病気の子ども達が笑顔になっております。このような世界に誇れる施設が滝川にあること、そしてこの施設の重要性をより多くの方に知っていただき、子ども達が笑顔や希望に溢れ共に夢を叶えることができるよう支援の輪をさらに拡大していく活動を行います。
 これらの事業を通じて地域の大人が子ども達を育てていくという意識を高め関わり合い、次代の滝川を担う子ども達に様々な学びや体験を通じ伝えることで、生まれ育ったまちを好きになり郷土愛あふれる明るいまちの創造のため一年間全力で駆け抜けて参ります。