『紡ぎ、心の糧に』

名護交流委員会 委員長  岡 部 圭 吾

 滝川名護児童交歓事業は、少子高齢化などの様々な問題を乗り越え43年という年月を名護青年会議所と共に積み重ねてきました。これからも変わらずに心の交流を大切にしていくことで家族や仲間との繋がりが深まり、感謝の想いが芽生え児童の心が成長を遂げるための事業としていきます。
 名護児童滝川受入では、初めて目にする真っ白な雪や凍えるような寒さを肌で体感して頂き、私たちの住むまちで育まれた生活や文化を知って頂くことが心の交流の第一歩となります。受入れ家庭の皆様には、名護児童を受入れするにあたり私たちとの信頼関係とネットワークを築き、名護児童が不安や寂しさを抱いているならば、やさしさと笑顔を持って歩み寄ることで滝川での日々がやさしさに包まれたものとなり、名護児童滝川受入を経験したことが両児童の心の成長にとって大切な時間となるよう構築してまいります。 また、滝川名護児童交歓事業を広く知って頂き、多くの児童に参加して頂くことがこの事業を続けていくためにも必要です。そのために滝川市や教育委員会のより一層のご協力を頂き、学校や施設などを通じて滝川の児童や家族に広報活動を行います。 それにより滝川児童名護派遣では、事前研修を行い集団行動の中から協調性や規律などの社会性を学び、同じ研修や目的と向き合うことで感動を共有できる絆が生まれます。そして沖縄の美しい海と青い空、灼けるような陽射しを体感し、育まれた文化や風土の違いを学んで頂きます。今まで経験したことのない世界に自ら踏み出すことが自信となり、互いに歩むことで相手を思いやる気持ちが芽生え、自分はなぜこのような経験が出来たのかを考え、送り出す家族や受入れ家庭と同じ時間を共有し支え合う仲間の大切さを知り、児童が感謝の心を育むことのできる事業となるよう名護青年会議所と協力して構築致します。 その集大成として滝川児童名護派遣報告会を行い家族に感謝の気持ちを伝えて頂くことで、児童と家族のお互いを想う気持ちが強くなり、滝川と名護の家族がこの事業を通じて繋がることで両家族の心の交流がさらに深まります。滝川児童名護派遣事業が青少年育成に留まることなく、滝川市と名護市の架け橋としてこれからも続けて行くべき事業であることを皆様に感じて頂きます。
 私たちは名護青年会議所と共にこの事業に想いを込め、滝川名護交歓事業で受け取った想いのあたたかさにより児童に芽生えた感謝の心が、やさしさや想いとなり、途切れることなく未来において心の糧となって紡がれていくという揺るがない信念をもち一年間邁進してまいります。